記録的な暖冬だった2007年の冬。雪国青森では極度に雪が少なく、真冬でも自転車が乗れるほど快適な暮らしを送ることが出来た。この冬はエルニーニョ現象の発生が報じられているが、長期的にみると今年の暖冬は近年急激に進行している地球温暖化の一プロセスであり、この冬ほど地球温暖化を実感した年はなかったのではなかろうか? 温暖化は暖冬ばかりではなく、大雨や竜巻、乾燥化など、様々な気象災害をかつてない程の頻度でもたらすことが予想される。暖冬が終わって『喉元過ぎれば熱さを忘れる』のではなく、『喉元過ぎた熱さは体温上昇をもたらす』のである。ゴア元米副大統領が警鐘を鳴らすように、地球温暖化対策は待ったなしに世界的レベルで実施されなければない緊急の課題であろう。 |