2009年春、列車内で観光案内などを行う客室乗務員「奥津軽トレインアテンダント」が、津軽鉄道に7名採用となった。アテンダントさんたちは津軽鉄道と沿線の活性化のために、乗務のほか特別列車の企画やブログの発信など様々な活動をされている。 今回、12月25日までの企画となる「ジングル・メロス」に乗車し、サンタさんに扮したアテンダントさんを取材してみた。この日は年末の寒波が来襲し、外は氷点下で時々地吹雪が吹き荒れる厳しい天気であったが、アテンダントさんの明るい笑顔によって車内がほんのりと暖かくなるのを感じられた。トレインアテンダントはストーブ列車のほか、日中運行される走れメロス号にも乗車するとのことなので、津軽の冬を味わいにお出かけになってはいかがだろうか。 ところで、ストーブ列車は12月から運行されるが、運行再開直前に夜のストーブ列車を取材する機会を得たので、ギャラリー前半でご紹介したい。味わい深い昭和レトロの車内に佇ずんでいるうちに、上野発の夜行列車に一人揺られて故郷へ帰ろうとしているような錯覚に陥った。最近では昭和の雰囲気を前面に出して集客を図る施設が各地で見られるが、ここ津軽鉄道ストーブ列車に“生きている昭和”を見たような気がした。 なお、撮影にご協力いただいたアテンダントさんや待合室のおばあちゃん、車内の乗客の皆様には厚く感謝を申し上げる。 |