ストーブ列車・乗車のススメ

 津軽鉄道は津軽五所川原駅と津軽中里駅間を結ぶローカル私鉄である。この路線は昭和5年に開業して以来、沿線住民の足として最盛時には年間256万人の乗客で賑わった。しかし沿線の過疎化とモータリゼーションの進歩により乗客は減り続け、路線存亡の危機に立たされている現状にある。
 会社側は乗客の減少を食い止めるため旧型車両を用いたストーブ列車や鈴虫列車を走らせ、これらはテレビや雑誌で紹介されたことから、全国的に知名度が高まった。しかし観光客だけで路線の維持は困難で、レール・オーナーを募るなど、様々な経営努力が続いている。
 ストーブ列車の乗客の多くは県外からの観光客で、案外、青森県内に居住していても乗車したことがない人がほとんどではないだろうか。津軽五所川原駅から列車に乗る際、自家用車をどこに置くか、またどこまで列車に乗ったらよいのか悩む人も多いはず。そこですりぶるがお勧めするのは、金木駅横の無料駐車場に車を停め、金木駅から中里駅までストーブ列車(現在ストーブ列車料金として300円加算)に乗る。そして帰りはストーブ列車に連結した気動車「走れメロス号」で戻るというものだ。これなら気軽にストーブ列車の雰囲気を味わえるだろう。津軽鉄道存続のためにも、歴史遺産とも言うべきストーブ列車にぜひご乗車いただきたい。

津軽飯詰−毘沙門間。背後に岩木山が見られる。

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撮影地:津軽鉄道沿線・ストーブ列車
撮影日:2008年1月
撮影機材:NIKON D300, SONY DSC-R1, OLYMPUS E-500