平成20年7月24日未明に発生した岩手沿岸北部地震によって、青森県八戸市周辺や奥入瀬渓流で大きな被害が発生した。奥入瀬渓流はがけ崩れで1週間にわたり通行止めとなり、十和田湖周辺は夏の観光シーズンに大きな影響を受けている。 近年、十和田湖への観光客が減少しており、観光施設では集客のためあの手この手を尽くしていただけに、地震のダメージは大きい。かつて神秘の湖といわれ、ひとびとの憧れの場所であった十和田湖だが、スワンボートの営業や騒音を撒き散らす水上バイクの存在などが、十和田湖のイメージを変えてしまっている。今回の地震や2年後に迫った新幹線の青森開業をきっかけに、本来十和田湖はどうあるべきか議論すべき時期がきていることは確かである。 ギャラーリーでは7月19〜20日に行われた「十和田湖 湖水まつり」の模様をお伝えする。この祭りには初めての訪問だったが、湖上の花火は周囲に人口光が少ない分、ひときわ輝いて見えた。また水中花火のずしんとくる低音は、外輪山にこだましてサラウンドで反響し、他の花火大会では味わえない臨場感であった。 |