風景写真では朝夕にフォトジェニックなシーンが多く訪れるため、朝焼けや夕焼けを撮影する機会が多い。しかしウィークデー、特に日の出が早い春〜夏に朝焼けを撮るのは体調を壊す元になるので、どうしても夕焼け中心となってしまう。そんなことで、昨年青森県内で撮った夕焼け、夕日を編集し、ギャラリーとしてまとめてみた。 2008年の前半は霞がかかった日が多く、太陽が水平線や地平線の下に沈む前に太陽光線が弱まり、きれいに焼けることは少なかった。しかし北京オリンピックを境にして、澄み切った空になる日が増加した。このことから、中国国内の工場から排出されるばい煙の影響が日本国内にも及んでいることがはっきりと証明された。 大気汚染は酸性雨を生み出し、森林を枯らすことが知られている。それに関連してか、この2年間、八甲田山ではブナアオシャチホコの幼虫が大発生して、広範囲でブナの葉が食い尽くされたのは記憶に新しい。日本の国土を覆いつくした中国からのばい煙によって、森林の生態系が破壊されないことを願わんばかりである。 |