青森ディスティネーションキャンペーンの目玉イベントである「SL津軽路号」が、奥羽線の青森−弘前間で運行された。同区間では13年ぶりのお披露目で、また蒸気機関車では最も人気があるD51型ということもあって、全国から鉄道マニアが多数押し寄せたばかりでなく、地元の家族連れがにわか鉄ちゃんになって沿線は大混雑だった。 正直言うと、客寄せのために黒煙と二酸化炭素を大量に排出するSLを休日ごとに運行する他県の観光地は、地球環境を悪化させているのではないか、しかし一方震災で壊滅状態の東北経済を立て直す起爆剤としては有効に活用できるはず。などと自問自答しながら、沿線を何度も往復して夢中でシャッターを押す自分の姿があった。 |