弘前市鬼沢地区には、巖鬼山(岩木山)に棲む鬼が水の涸れた田に水を引き、それ以来この地は土壌が豊かになったという伝説が残されている。村人たちは鬼に感謝するため鬼神社(きじんじゃ)を建て、鬼の使用していた鍬等を祀った。鬼神社では多くの伝統行事が行われるが、中でも旧正月には豊作を祈るしめなわ奉納裸参りが350年以上前から続いている。これは冷水の張られた樽に入って水ゴリをし、その後しめ縄をかつぎ、お山参詣の「サイギ、サイギ」のかけ声とともに雪に被われた村を練り歩く行事である。今年は旧正月が日曜日にぶつかったため、念願の裸参りを取材することが出来た。

鳥居の卍のマークがとってもユニーク

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撮影時期:2006年1月29日
撮影場所:弘前市鬼沢地区
撮影機材:Nikon D200 18-200mm