青森駅前には、戦後の闇市がそのまま残された巨大市場エリアが存在している。その一部はアウガの地下に移転したが、古川地区の市場街は戦後そのままの姿で新鮮な魚介類を提供している。 古川市場は市民の台所として愛されているが、近年では郊外のスーパーに押されて買い物客が減少の一途をたどっていた。こうした流れを食い止め、新幹線開業による観光客の増加を喚起するため“のっけ丼”の企画を開始した。のっけ丼は100円のどんぶりご飯を購入し、市場内の店舗で100〜150円の具を乗せていくもので、おおむね千円以内で豪華な海鮮丼が誕生する。 すりぶるが試したときは、海峡産本マグロ、下北産ヒラメ、ホタテ、エゾバフンウニ、イクラ、サケを乗せ、全部で850円だった。この値段でこれだけおいしい海鮮丼が食べられたのだから、百円の回転寿司に行くより絶対に満足感が高いと言えよう。もし青森駅前に出かける予定があったら、ぜひのっけ丼をお勧めしたい。 |