冬の「ねぶたの里」探訪

 東北新幹線新青森開業に合わせ、青森市ではアスパムと八甲田丸の中間に文化観光交流施設を建設する計画を立てている。この施設はねぶたとその資料を展示し、通年で「ねぶた祭り」を体験できることを目的としたもので、そのコンセプトは青森市郊外で営業する「ねぶたの里」に極めて近い。文化観光交流施設が完成したとき、ねぶたの里とどのような棲み分けができるのか興味深い。
 今年2月、ねぶたの里でかまくら村がオープンしたというので行ってみた。以前訪れたときは夜間ライトアップして営業していたが、入場客が少ないこともあって夕方で終了となっていた。雪国青森でもかまくらはあまり馴染みがないので、もっと+αの仕掛けを作ってやれば集客が見込めるのではないかと思われる。ねぶたを展示するねぶた会館はかなり老朽化していたが、過去に出陣したねぶたを見ることができて懐かしかった。会館内の音響や照明を工夫し、祭りの雰囲気をより一層演出すれば、観光客に喜んでもらえるのではないだろうか。

ねぶたの里駐車場横に架かる新幹線高架橋。上空には航空機が飛んでいた。
新幹線と航空機との棲み分けも、今後の青森にとって重要な課題となるであろう。

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撮影地:青森市横内
撮影日:2009年2月
撮影機材:NIKON D60