開幕とともに梅雨明け宣言がなされ、熱かった2006年のねぶた祭りが終了した。ねぶた祭りは訪れる観光客に、より一層楽しんでもらおうと毎年さまざまな変更が加えられている。今年は開始時刻が20分繰り下げられた。従来は日が沈む前の18時50分に開始の号砲がなっていたが、開始時に火が入ったねぶたが闇夜に浮かび上がらないことや、観光客をできるだけ夜遅くまで地元にとどめておきたいとの要望があったこと、これまで地元のサラリーマンが仕事の後に参加するのに時間がなかったことから講じられた策である。すりぶるにとっても仕事後に余裕を持って撮影に出かけることができ、うれしい変更であった。

 ねぶたがダイナミックで美しく、そして芸術性の高い、甲乙付けがたいねぶたが増えたのも今年の見どころだった。しかしこれは後に新たな問題を生むことになるのだが、そのことはpart2で触れたいと思う。昨年澤田繁親さんが出版した「龍の夢 ねぶたに賭けた男たち」の中ではねぶた師の世代交代が進まず懸念されていたが、ヤマト運輸のねぶたで大白我鴻さんがはじめて大型ねぶたを製作するなど、今後のねぶたにつながる明るい話題もあった。

 ねぶたのギャラリーはご紹介する枚数が多いため、本編として part1 〜 part3 までの三部作に分割したが、part1では今年のねぶたを紹介したい。

開始1時間半前、ねぶたの移動が始まった。
青森市民ねぶた「里見八犬伝 犬江新兵衛」白鳥芳生 作
面が大きく間近で見ると迫力が大きいねぶたである。

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撮影期間:2006年8月2〜6日
撮影機材:OLYMPUS E-500 14-54 mm 7-14 mm, NIKON D200 18-200 mm