2013年のソメイヨシノの開花は、関東以西が例年より約1週間早かったのに対し、弘前公園の桜は4月に入ってからの低温がたたって約1週間遅れた。GWになってもなかなか開花が進行せず、満開になったのがGW最終日の5月6日と、何とか連休最終日に間に合った。 遅咲きとともに今年残念に思ったのが、青森県内、特に津軽地方のソメイヨシノで極端に花芽の数が少なかったことだ。新聞では、野鳥の「ウソ」による食害ということになっているが、あまりに広範囲で見られた現象であることから、「ウソ」説では説明が困難で、冬から春先にかけての寒さが主な原因と考えている。 その理由として、例年弘前公園より開花が遅いすべての地域で今年の花芽が少なかったこと、他の地域より開花が遅い芦野公園(五所川原市)や早掛沼公園(むつ市)のソメイヨシノはいつもの年でも花芽が少ないこと、ソメイヨシノ以外の品種(シダレザクラやヤマザクラなど)では例年通りに咲いたこと、などが考えられる。 ソメイヨシノの寿命は約50〜60年といわれ、多くの木は老齢期を迎えている。もし植え替えを計画するなら、今年の遅咲き&花芽の少なさを教訓に、ソメイヨシノ以外の寒さに強い品種を植えることをオススメしたい。 何はともあれ、弘前公園だけはたくさんの花を咲かせてくれたので、ギャラリーにまとめてみた。 |