のへじ祇園まつり2008

 青森県は気候・歴史・風土に応じて津軽・南部・下北の3つのエリアに分けられる。それぞれ行われる夏祭りはエリアごとに異なり、津軽地方はねぶた/ねぷた、南部地方は山車、下北地方は祗園である。
 野辺地町で9月はじめに開催される「のへじ祗園まつり」は、二階層造りの山車(やま)が運行される。山車の一階では稚児による祇園囃子が奏でられ、また二階には人形山車(だし)が置かれ、この山車の形態は野辺地が南部と下北の中間であること関係しているのであろう。
 のへじ祗園まつりは3日間の会期で行われるが、JRを利用して野辺地に行き、2日目の夜間合同運行の模様を取材した。青森県内の祭りは比較的威勢の良いお囃子が多いが、そんな中でゆったりとした仕草の稚児たちによる雅な祗園囃子は、一見の価値があると思った。

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撮影地:青森県野辺地町
撮影日:2008年8月22日
撮影機材:NIKON D60, 18-200mm, TAMRON 10-24mm