森の王国青森県には、数多くの巨樹・巨木が存在している。樹種別で見ると、県内にあるイチョウやブナ、カツラ、オニグルミ、ドロヤナギが全国最大級の巨樹として認定されている。なかでもイチョウは極めて巨樹が多く、「環境省巨樹・巨木林データベース」や「日本の巨樹・巨木」などのデータを基に独自に集計した結果(下記参照)から、幹の太さ上位20位までに7本が青森県にあることがわかった。 中国原産のイチョウは平安時代に日本にもたらされ、神社・仏閣の境内に多く植えられた。イチョウの垂れ下がった気根が垂乳に似ていることから、気根をさすれば母乳の出が良くなると信じられていたようだ。北国の青森県は飢饉の頻度が高く、子育てに苦労したことから、古くからイチョウを大切に奉ってきたのであろう。 このギャラリーでは階上町の「銀杏ノ木窪の大イチョウ」を除く6本に加え、各地の特徴的なイチョウの木を紹介したい。 |
参考データ(樹周) 1 22.0m 青森県深浦町「北金ケ沢のイチョウ」 |