春を呼ぶ南部地方えんぶり

 “えんぶり”は青森県県南地方で古くから伝わる豊年豊作を祈願する伝統行事である。例年2月中旬に行われるえんぶりは、春を呼ぶ祭りとして八戸市や南部町など県南各地で行われ、八戸市に4年、南部町に3年過ごしたすりぶるにとって、深く心に刻まれたふるさとの祭りでもある。参加団体(えんぶり組)は八戸えんぶりが最も多く、過去のギャラリーでも八戸の“かがり火えんぶり”の様子を2度にわたり紹介してきたが、南部町で行われる南部地方えんぶりは素朴で観光化されていない良さを体感することができる。ここでは初日最初の“奉納えんぶり”、続く“えんぶり行列”、そして南部芸能伝承館野外広場で行われた“えんぶり組一斉摺り”の様子をご覧いただきたい。
 なお、今回撮影に用いたSONYのレンズ一体型デジカメDSC-R1はライブビューとフリーアングルモニタが特徴で、子供たちの可愛らしい舞をローアングルから撮影するのに強力な武器となった。デジタル一眼レフでもライブビュー機能が一般的となったので、この機能の使用例としてもご参考いただけると幸いである。

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撮影地:青森県南部町剣吉地区
撮影日:2007年2月11日
撮影機材:SONY DSC-R1