南部地方えんぶり 2009

 一昨年南部地方えんぶりを取材したときは、南部芸能伝承館野外広場で披露された「一斉摺り」終了後、八甲田山の樹氷を撮影するため昼から移動してしまった。しかし、昨年から八戸えんぶりに倣って「かがり火えんぶり」がプログラムに入ったため、今回は「かがり火えんぶり」が終了するまで一日中会場付近に張り付いた。
 実を言うとすりぶるは、5歳から7歳までの3年間南部町に住んでおり、4歳までの八戸生活を加えると7年間えんぶりの里に居住していたことになる。それだけにえんぶりには特別な思い入れがあり、写真を始めて以来毎年のように足を運び、この素晴らしい祭りを記録し続けているのだ。南部地方えんぶりは、ややもすると観光化されすぎた八戸えんぶりに比べて風土に根ざした伝統が感じられ、昭和の町並みと郷土芸能が一体となった光景は、少年時代の記憶を呼び起こしてくれるのだった・・・。

剣吉諏訪神社

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撮影地:青森県南部町剣吉地区
撮影日:2009年2月7日
撮影機材:NIKON D60