嶽キミとは岩木山中腹に広がる嶽高原で収穫されたトウモロコシのことで、10品種以上を総称して名付けられている。嶽キミの特徴は、他の産地のトウモロコシに比べて圧倒的に甘みが強いことだ。嶽高原は岩木山と白神山地に囲まれた盆地状の地形にあり、夏から秋にかけて好天が続き、日中の気温が平地並に高くなる。しかし、秋口からは夜の気温がぐっと冷え込み、昼夜の温度差が10℃以上になると言われている。したがって、昼間、活発な光合成によって合成された糖分が、夜の低温で消費されることなく蓄積されることとなる。そのことで嶽キミの甘みが増し、おいしくなるのである。新潟の魚沼産コシヒカリがおいしくなるのも、全く同じ原理によると考えられる。 嶽高原は昔から嶽温泉で有名であり、山のホテルのマタギ飯はファンが多い。温泉の泉質も極上で、すりぶるが最も好きな温泉の一つである。岩木山に行ったら、ぜひ嶽温泉に立ち寄って温泉に浸かることをお勧めしたい。 |